HOME > 岡山市議会議員第一期を終えて

2011年、岡山市が政令市となり初めて行われた統一自治体議員選挙において、当時最年少の29歳で議席をお預かりしました。この間、私が一番大切にしてきた視点は、『人への投資』が充実した岡山市政を実現することです。暮らしに最も身近な基礎自治体である政令指定都市 岡山市は、実際の生活や暮らしにきちんと光が当たる行政を執行しなければなりません。

大東亜戦争後の高度経済成長により、世界に誇る「一億総中流の日本」を築き上げてきました。しかし、現在の岡山市に暮らす人々の生活環境の姿は、本来あるべき・目指すべき状況とは大きく離れてきています。いわゆる『格差』、『経済的不平等』を示す相対的貧困率は先進国の中で最悪の水準です。特に子ども、高齢者、非正規雇用の3つの分野では許容できる範囲を超え、限界を迎えているという現実・危機感を、多くの皆さんと共有し、解決していかなければならないと強く感じています。

私自身、母子家庭で育ちました。母は毎日、昼夜問わず働き続けて、女手ひとつで私を育ててくれました。経済的には厳しい環境でしたが、子どもの私にはそんなことは全く感じさせない環境で私を育ててくれました。学生時代は私自身も朝晩アルバイトで学費や生活費を稼ぎながら大学に通い、社会人として生活をしていました。様々な進路を決める大切な局面において、本当に沢山の出会いに恵まれて、支えられながら生きてきました。今思うと本当に出会いに恵まれてきたと思います。

自分がこれまで経験したこと、本当に苦労したこと、そして、様々な人との出会いに恵まれてきたことに感謝する思いが、私に政治の世界の門をたたかせました。

岡山市議会 最年少市議会議員として、初めての任期を満了する中で、基本的な三つの柱を中心として、様々なことに取り組んでまいりました。その中でも、下記の案件において、代表的な成果を得ることができました。

情報公開を通じて、開かれた市政を実現
子どもの貧困対策が岡山市の子ども子育て育成プランに明確に位置づけられる

最初の項目の「開かれた市政を実現」とは、人への投資を軸とした年間の予算編成過程を『見える化』することで、市民の皆さんの信頼を得る土台づくりに着手することができました。

その結果として、平成27年度予算編成過程から、予算編成方針からはじまり、予算要求、財政局や市長査定を経て、予算案の決定までのプロセスが全て公開されるようになり、市政が大きく前進しました。こうした予算の枠組みの中で、世代を超えた経済的不平等の是正、格差対策に取り組んできました。

最新の厚労省の調査では子どもの貧困率は16.3パーセント(※1)と過去最悪の水準です。さらにひとり親家庭に限定すると、貧困率は54.6%(※1)と跳ね上がります。今の政府の経済に対するスタンスではますます格差が広がると思われます。そしてこの格差や貧困は世代を超えて連鎖します。この貧困の連鎖は子どもにとっても不幸であり、何よりも社会にとって大損失になります。

議会での議論の中で「国の子どもの貧困対策法の成立をうけて、子どもたちや子育て世代と1番近い関係にある岡山市が何もしないのはおかしいじゃないか、基礎自治体だからこそ、この問題に真正面から向き合う必要があるのではないか」ということを議論し続けてきました。

この状況を改善していく為に、基礎自治体としての岡山市は、政策的に大胆な手当を未来への投資として行っていかなければなりません。就学前教育、保育、そして義務教育の実施主体は岡山市にあります。縦割行政といわれている教育行政や保健福祉行政にしっかりと横串を指して、相互に連携した戦略的な取組みを進めるための議論の先頭に立ってきました。

結果として、岡山市の新しい子ども子育て育成プランの中に明確に子どもの貧困対策が位置づけられることになりました。同時に教職員の皆さんの養成プログラムの中にも子どもの貧困についてが盛り込まれることとなりました。
大きな前進ですが、これから具体的な中身についてしっかり議論を進めたいと思っています。

もう一つは世代間の貧困の連鎖を断ち切るための一つの基準が高等学校進学の有無です。この視点にたち、実際の成果としては、国と連携した生活困窮者自立支援モデル事業の一環で保護世帯の子どもの学習支援事業をスタートさせることができました。その結果として、昨年度この事業に参加した子どもたち全員が高校進学を果たしました。また、子どもの医療費の助成対象も小学6年生まで拡大されましたが、これからも時代の要請に合わせて柔軟に議論しなければいけません。

すでにご周知のとおり、岡山市は30代、40代のいわゆる子育て世代の方々が、2011年の震災以降は移住先として選んでいます。人口減少対策が重要な自治体政策の課題となっている中で、子育て世代や子どもたちの不平等、孤立をいかに無くしていくかが、これから20年、30年先の岡山市を大きく左右する重要なファクターになります。子育て真っ最中の議員として、この点にしっかり取り組みたいと思っています。

働く意欲のある全ての人がその能力を発揮し安心して働き、その結果として生活の基盤を支えられる社会環境を整えていかなければなりません。

人口流出を防ぐだけでなく、県外・市外の方々が住みたいと思い、自らの意思で岡山に移住してくる。そんな岡山市を実現するためには、そこに良質な雇用が必須条件となります。岡山市特有の自然条件等のポテンシャルを活かした企業の誘致・設立や、IUJターンを活用した人材の誘致に取り組みます。さらに、ICTなどの活用を通して、時間や場所の制約を受けずに柔軟に働くことができる雇用形態に対する支援、市内の空きオフィスを活用した起業支援を積極的に行い、岡山市への新しいひとの流れをつくります。

また、行政や企業における働き方改革も重要な視点です。女性の育児休業取得率は上昇していますが、まだまだ課題があるのが現状であり、さらには男性の取得率に至っては、依然として低い現状です。ワークライフバランスの充実に関して、企業への働きかけと同時に、達成企業へのインセンティブを付与する仕組みづくりが必要です。その実現の為には、まずは行政が率先して取り組むことが重要です。

共働きが当たり前になっている中で、希望する保育園に入れない子どもたちがまだまだ沢山います。お住まいの地域や親御さんが働いている地域の保育園の定員に必ずしも空きがあるとは限りません。私の1歳の長男も来年度の4月からの入園が叶いませんでした。潜在的に困っている子育て世代が沢山いるということを改めて実感した瞬間でもありました。

こんな状態を放置していては、子育て支援やワークライフバランスの充実、女性の活躍推進は実現できません。岡山市は特に30代、40代の子育て世代の流入人口が多い都市です。そうであれば、この層の暮らしにしっかり光をあてていくことが決定的に重要です。子育て世代の議員として、改革の先頭に立つ決意です。

現役世代から高齢者の皆さんの世代における岡山市の大きな課題は健康寿命です。岡山市の平均健康寿命は20ある政令指定都市の中で、男性が69.01歳で18位、女性が72.71歳で15位。トップの浜松市とは男女とも3歳以上の差があります。

人生80年~100年時代を見据えた先には、いかにこの健康寿命の延伸を図っていけるかということが重要で、医療や介護を含めた社会保障を持続可能なものとしていくためにも、しっかりと投資をしなければならない分野であると考えています。

そのための1つの方策は、予防医療を充実させることです。例えばご家族の介護が理由で離職する人が年間かなりの数で存在します。介護を受ける人の八割が認知症と言われている現在、認知症予防に投資をすることで、介護離職者を減らせることもでき、結果として成長の基盤をつくることにもつながります。

そして、もう1つは、地域包括ケアシステムをより身近な小学校区、中学校区単位で考え、医療、介護等の多職種連携を行政がしっかりとマッチングしていくことが必要だと考えています。いわゆる団塊の世代といわれる人口層の最も多い世代が65歳以上をむかえました。色々な背景を持って、日本の経済の基盤を作ってこられた世代の皆さんのポテンシャルを、まちの魅力の向上につなげるためのメニューや受け皿を、行政と民間と連携しながら、提案・実行していくことがこれからますます必要になります。人員不足の介護の現場や放課後児童クラブの現場とのマッチングの他、得意分野を活かした様々な分野との連携を通じて、世代を超えた支え合いを実現する仕組みをつくります。

地域を支えているのは『人』であり、次の時代を創っていくのも一人ひとりの皆さんです。
私は今の先送りできない時代を生きている責任世代の一人として、今と未来を生きる『人への投資』を充実させ、弱い立場の人の視点にたった血の通った岡山市政を実現します。

参考資料:※1 厚生労働省 平成25年 国民生活基礎調査の概況 より
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa13/dl/03.pdf

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岡山市議会議員  高橋 雄大

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